何種類もある今時の添加剤。安いのから高いのまで成分を比べてもはっきりと明記されていないし配合量とかも良く分からない。とにかく種類の多い燃料添加剤の成分って何だろうと言う事でネットで拾える範囲で調べてみました。
少しお値段高い系のカーボン除去目的添加剤のほとんどに入っているのが
PEA(ポリエーテルアミン)という物質です。
”カーボンやオイル汚れなどを強力に溶かし、取り除くことができます。溶かされた汚れはガソリンと混ざり、燃焼室で一緒に燃やされることで処理されます。”油性のデポジットに効果あるらしい。今時の添加剤のほとんどに使われているメイン成分ですが配合量が分かる製品はほとんどない中でこの製品は
PEA配合75%と言われていて値段も馬鹿高くもないので界隈では人気があるようです(界面活性剤、グリコール系溶剤がプラスされた成分比に変わっているらしいがデータシートは見当たらず。)
ではカーボン除去目的のガソリン添加剤にPEA以外は何がはいっているかと言うと
界面活性剤・グリコール溶剤・炭化水素系洗浄剤等との事。界面活性剤は水溶性の汚れ?硫酸塩等の水溶性デポジットに効果があり、今までは陰イオン性界面活性剤を使う事が多かったらしい。しかし、洗浄力は高いのだがアミン系清浄成分(メインのPEA)との組み合わせでは反応物が生成され逆に燃料系を詰まらせるなどの問題が起きる事があるとの事。其処で登場したのが日本ケミカルとトヨタが非イオン系活性剤配合添加剤を開発し特許取得。その提出データがこちら
PEAと非イオン界面活性剤の組み合わせならしっかり綺麗になって異物の発生もないとの事らしい。
では、此の成分で組み合わせされた商品は何か
トヨタが公開しているMDSがこちら
・製造は日本ケミカル
・非イオン界面活性剤 35~45%
・PEA 35~45%
・炭化水素系洗浄剤 10~20 (2022/3発行版より)
が配合成分です。これを見ると、油性・水性・オイル系汚れにむらなく対応している事が伺えます。よく巷で騒がれるPEA配合量の多さだけで優劣つける意味はあまりないのかなと。油性のデポジットだけ狙い撃ちたいならPEA配合割合が多いと謳う製品を選べば良し。ちなみに
LEXUS INJECTOR CLEANERは
・製造日本ケミカル
・非イオン界面活性剤 35~45%
・PEA 35~45%
・炭化水素系洗浄剤 10~20% (2021/2発行版より)
なのでGRと中身は同じみたい
トヨタ系でもこちらは
・製造 日本バース
・PEA 70~80%
・鉱油系洗浄剤 20~30%
とPEA多めの界面活性剤無しみたい(2022/5の3版より)
そして人気の
言わずと知れたフューエルワンです。その成分は
・製造 和光ケミカル
・PEA 企業秘密の為掲載出来ない
・石油系高沸点溶剤 企業秘密の為掲載出来ない
・燃料系その他添加剤 (2018/1発行版より)
危険物質としてポリ(オキシエチレン)アルキエーテルと記載されているので非イオン界面活性剤が入っている事が分かります。秘密の配合が気になりますね。
追:2023年10月 防錆効果のある成分追加になるとの事。購入予定有る方は要確認(店頭ではランニングチェンジになると思われるので)
そして、ダブル洗浄と謳う製品がこちら
・PEA
・PIBA(ポリイソブテンアミン)
とアミン系洗浄剤がダブルで配合されていることは分かるが非イオン界面活性剤などが使われているかまでは分からず(商品紹介より)
今回はここまで。情報が間違っていたり成分が変更になっている可能性もありますのであくまでもご参考として。